歯や口腔内の健康は、私たちの想像以上に日常生活と密接に結びついています。つまり、かみ合わせの質が、生活の質を大きく左右しています。

入れ歯治療を行うことで、かみ合わせがよくなり、しっかりとした咀嚼が出来るようになります。結果、口の運動になり、おしゃべりも快適になり、生活に活気が出てきたという例は少なくありません。

かみ合わせが良くなることは、食事の楽しみが増すだけではなく、認知症の治療にも効果があると言われています。

入れ歯治療は、入れ歯を使用する方とその家族の幸せに貢献してくれる治療と言えます。

歯の大部分を失った方に向けた入れ歯です。吸盤のようにお口の中で密着します。

「総入れ歯は違和感がある」という方も多いとは思いますが、昨今の総入れ歯は精巧に作られており、違和感なく咀嚼することが出来ます。食事をとる際も問題ありません。

1～数本の歯を失った方に向けた入れ歯です。

取り外し可能な部分入れ歯を歯肉の上に設置し、両端のクラスプ（バネ）で固定します。上下に健康な歯が1本でも残っていることが、部分入れ歯を選択できる条件となります。

入れ歯を健康な歯に固定するためのクラスプ（金属バネ）が無い義歯をノンクラスプデンチャーと呼びます。

金属アレルギーの方でも安心して使用することが可能です。また、金属バネが無いことから、装着しても目立たなく、見た目を気にされている方におすすめの入れ歯です。

一方で、ノンクラスプデンチャーにもデメリットはあります。

金属バネの代わりにプラスチックを使用しますので、耐久性が少なく長持ちしません。すり減ってしまったプラスチックは修理ができないため、不具合が合った際には再度作り直す必要があります。

ノンクラスプデンチャーは基本的には自費治療となりますので、作り直す度に経済的なご負担があることを事前に知っておく必要があります。

一般的に「保険の入れ歯」と聞くと、費用は安いが機能が心配、というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか？

実は保険の入れ歯でも、患者様のご要望やお口の状態などを把握し、歯科技工士としっかりと連携することで、機能的には自費の入れ歯と同じぐらいの入れ歯を制作することが可能です。

見た目をどうしてもキレイにしたい、などのご要望があれば別ですが、経済的な面や機能的な面、総合的に判断をして、当院では保険の入れ歯をおすすめしております。

まずは患者様が何を大事に考えているのか、ご要望をお伺いいたしますので、お気軽にご相談ください。